アワビ養殖・水産加工販売の道具の図版です。アワビの殻を1枚を一点だけ描いています。
アワビ養殖・水産加工販売の道具の図版です。この事業者を撮った写真ではありません。
気仙百社図鑑大船渡市・アワビ養殖・水産加工販売

🐚元正榮北日本水産株式会社

綾里でアワビを陸上養殖し、種苗・加工・養殖相談を担う会社

一言でいうと

元正榮北日本水産株式会社は、三陸町綾里の海水をくみ上げ、陸上の水槽でアワビを育てる会社です。 育てたアワビを「三陸翡翠あわび」として加工し、食卓へ届けてきました。 二度の災害を経て、いまは2028年の出荷再開を掲げて養殖を進めています。

歩みと土地

会社があるのは、岩手県大船渡市三陸町綾里字石浜71番地1です。綾里は海に面した地区で、会社はその海水をくみ上げて陸上水槽へ送ります。海のそばに置いた設備の中で、アワビの生育を人の手で見守るのが日々の仕事です。

元正榮北日本水産株式会社の設立は、昭和61年(1986年)6月27日です。代表取締役は古川季宏さんです。事業には、アワビの陸上養殖、魚介類の養殖生産と販売、魚介類の種苗生産と販売があります。魚介類の加工販売と仕入販売も行います。養殖事業について、育て方や事業の進め方を相談する業務も掲げています。

2011年3月の東日本大震災では、津波で養殖施設が全壊しました。その後14年をかけて歩みを進めたさなか、2025年2月26日に大船渡の山林火災が発生しました。電力の供給が途絶え、養殖水槽にいた約250万個のアワビの大半を失いました。会社は支援した人たちとの約束として「2028年出荷再開」を掲げ、綾里字石浜で再びアワビを育てています。

つくっているもの・してくれること

商品名は「三陸翡翠あわび」です。綾里でくみ上げた海水を使う陸上水槽で、栄養を含む餌を与え、約2年半かけて育ててきました。育ったアワビは、生きたまま蒸してから冷凍品にします。流水で解凍すると、身と肝を殻から手ではずせます。食べ方には、紙の説明と動画が添えられています。切ってそのまま味わうほか、大船渡市の公開ページではバターソテーの調理例も示されています。

2025年の火災後は、残った翡翠色の貝殻を生かす品も生まれました。公開ページには、レジンのストラップ、ハーバリウム、ガラスアクセサリー、アワビの封入標本、水引などが掲載されています。観光体験も用意しています。アワビそのものは、2028年の出荷再開へ向けて育てている途中です。

会社の事業には、魚介類の種苗、生産した魚介類、加工品、仕入れた水産物の販売も含まれます。養殖事業について相談する業務も掲げています。取扱品や相談の受け付け状況は、電話でたずねられます。

気仙のなかのこの仕事

岩手県の海で漁獲されるアワビは、エゾアワビです。卵からかえった幼生は3日から4日ほど海中を漂い、その後に海底へ着きます。稚貝は1センチほどになるまで岩に付く珪藻を食べ、成長するとコンブやワカメなどを食べます。海で漁獲できる9センチ以上になるまでには、4年以上かかります。

県内の天然アワビ漁は、9月から10月の産卵を終えた後、11月から12月に行われます。岩手県では資源を守り育てるため、毎年790万個のアワビ種苗を海へ放流しています。大船渡市には放流用種苗を生産する県営の栽培漁業センターがつくられ、昭和55年度(1980年度)に種苗生産を始めました。海へ稚貝を放す仕事と、陸上水槽で出荷まで育てる仕事は、どちらもアワビの命を小さな段階から扱う営みです。

たずねる・注文する

所在地は、〒022-0211 岩手県大船渡市三陸町綾里字石浜71番地1です。電話番号は0192-42-3056です。大船渡市の公開案内では、営業時間は午前8時から午後5時です。訪問するときは、営業日と受け入れ時間を電話で確かめてから向かうと行き違いがありません。

三陸翡翠あわびは2028年の出荷再開を目指して養殖中です。現在申し込める観光体験や、貝殻を生かした品、発送できる品については、電話またはオンラインの商品一覧で確かめられます。種苗、養殖、加工、仕入販売についてたずねる場合は、魚介の種類と相談内容を電話で伝えます。

出典と確かめた日

確認日:2026/8/7。次の公開ページを確認して書きました。

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運営:三陸ハピネス(石田祐太)