三陸の冬、停電に備える暖房・情報・連絡。記事の内容を表す作り絵で、実在の場所や人を撮影した写真ではありません
気仙のくらし 約7分

🔦 三陸の冬、停電に備える暖房・情報・連絡

冬の停電に備え、電気を使わない暖房、換気、水、スマホの電源、停電情報、家族との連絡方法を点検します。

三陸の冬は、停電がそのまま寒さへの対応につながります。暖房器具があっても、送風や点火、温度調整に電気を使う機種は、停電時に動かないことがあります。情報を得るスマホも、充電できなければ使える時間が限られます。

備えは「暖房」「情報」「連絡」の三つに分けると点検しやすくなります。内閣府は、電気やガス、水道が止まる場合を想定し、飲料水、食料、携帯ラジオ、予備電池などを備えるよう案内しています。基本的な品目は内閣府の防災情報で最新の内容を確認できます。

この記事の道すじ
  1. 1暖房は、停電時に動くかを先に確かめる
  2. 2水道の凍結と断水を別々に備える
  3. 3スマホの電源を三通りにする
  4. 4停電情報と復旧見込みの確かめ方
  5. 5冷蔵庫と家の設備を一覧にする
  6. 6家族との連絡方法を先に決める

上から順に並んでいます。気になる段から読んで大丈夫です。

この記事で分かること

  • 停電時に使える暖房と、換気・火災への注意をどう確認するか
  • 水道の凍結と断水、スマホの電源を分けて備える方法
  • 停電情報の見方と、家族との連絡方法を平常時に決める理由
冬の停電への備えを三つに分ける
  1. 暖房停電時に動くか、換気方法と一緒に確かめる
  2. 情報スマホ、ラジオ、予備電池を用意する
  3. 連絡誰が誰へ連絡するかを先に決める

暖房は、停電時に動くかを先に確かめる

「石油ストーブ」と呼ばれる製品でも、ファンを回す、灯油を送る、点火するなどのために電気が必要な機種があります。停電時に使えるかは、機器の取扱説明書とメーカーの案内で確かめます。反射式など、コンセントを使わない暖房器具もありますが、室内で燃料を燃やす以上、換気と火災への注意が必要です。

灯油やカセットボンベは、機器に合う燃料だけを使い、保管方法と使用期限を製品の表示で確認します。古い燃料や、用途の違う燃料を自己判断で混ぜないようにします。カセットこんろや暖房器具を、閉め切った室内で長時間使うのは危険です。

燃料を燃やすと、一酸化炭素が発生するおそれがあります。一酸化炭素は色やにおいで気づきにくく、中毒につながります。使用中は取扱説明書に従って定期的に換気し、テントや車内など、機器が想定していない狭い場所で使いません。頭痛や吐き気などの異変があれば、使用をやめて新鮮な空気の場所へ移り、緊急性に応じた公的な窓口へ連絡します。消防に関する注意は総務省消防庁の公式サイトで確認できます。

暖房だけに頼らず、重ね着、毛布、帽子、手袋、湯たんぽなども一か所にまとめます。湯たんぽは低温やけどを避けるため、肌へ直接当てず、製品の使い方を守ります。高齢の家族がいる家では、器具を一人で扱えるか、換気の合図が分かるかも一緒に確認します。

水道の凍結と断水を別々に備える

停電すると、建物によっては給水設備や凍結防止ヒーターが止まる場合があります。凍結防止ヒーターは、水道管を電気で温める装置です。停電が戻った後も、配管の凍結や破損がないか注意します。水抜きの方法は住宅ごとに違うため、平常時に管理会社、大家、設備業者などへ確認し、手順を見える場所へ置きます。

水は、飲み水と生活用水を分けて考えます。飲み水は清潔な容器と市販品などで備え、保管期限を確認します。生活用水は、トイレや手洗いなどに使いますが、飲用と混同しないよう容器へ用途を書きます。必要量は世帯人数、乳幼児や高齢者の有無、持病などで変わるため、内閣府や自治体の案内を基に家庭ごとに決めます。

陸前高田市は陸前高田市公式サイト、大船渡市は大船渡市公式サイト、住田町は住田町公式サイトで、「防災」「停電」「水道凍結」などを検索し、地域の連絡先と現在の案内を確認してください。

スマホの電源を三通りにする

三陸の冬、停電に備える暖房・情報・連絡の解説に添えた絵。記事の内容を表す作り絵で、実在の場所や人を撮影した写真ではありません

スマホは連絡、天気、停電情報の確認に使います。モバイルバッテリーは普段から残量を確認し、対応するケーブルと一緒にします。乾電池式の充電器がある場合は、スマホとの接続方法を試しておきます。停電中は画面の明るさを下げ、使わない通信を止めると、電池の減りを抑えられる場合があります。

車のシガーソケットから充電できる機器もあります。ただし、車を動かさずにエンジンをかける場合は、一酸化炭素中毒に注意が必要です。積雪でマフラーの排気口がふさがれると、排気ガスが車内へ入るおそれがあります。排気口周辺の雪を確認し、閉め切った車庫ではエンジンをかけません。体調に異変を感じたら車外の安全な場所へ移ります。

大雪や暴風雪の見通しは気象庁の防災情報で確認できます。停電が起きてから車へ移動するのではなく、天気が悪化する前に充電を済ませ、不要な外出を減らします。

いまここ ― 3/6
  1. 1暖房は、停電時に動くかを先に確かめる
  2. 2水道の凍結と断水を別々に備える
  3. 3スマホの電源を三通りにする
  4. 4停電情報と復旧見込みの確かめ方
  5. 5冷蔵庫と家の設備を一覧にする
  6. 6家族との連絡方法を先に決める

停電情報と復旧見込みの確かめ方

停電の範囲や復旧見込みは、電力会社の公式な停電情報で確認します。検索結果やSNSの投稿だけで判断せず、電力会社の公式サイトや公式アプリ、市町の防災情報を見ます。アクセスが集中して表示しにくい場合に備え、ラジオと予備電池も用意します。

停電したら、まず自宅だけか近所も消えているかを安全な範囲で確認します。分電盤を確認するときは、濡れた手で触らず、焦げたにおい、煙、火花などがあれば機器に触れず、緊急性に応じて消防などへ連絡します。復旧見込みは作業状況で変わるため、最初に見た時刻だけで決めず、公式情報を更新して確認します。

冷蔵庫と家の設備を一覧にする

停電で困るのは照明と暖房だけではありません。冷蔵庫、冷凍庫、給湯器、井戸ポンプ、凍結防止ヒーター、固定電話、電動の介護用品など、電気が止まると使えない設備を書き出します。冷蔵庫は扉を何度も開けず、食品の状態に迷う場合は公的機関や製品の案内を確認し、においや見た目だけで安全性を断定しません。

三陸の冬、停電に備える暖房・情報・連絡の解説に添えた絵。記事の内容を表す作り絵で、実在の場所や人を撮影した写真ではありません

復電すると機器が一斉に動く場合があります。外出する場合や、配線・機器に異常が疑われる場合の扱いは、電力会社や消防の案内に従います。自宅の設備が停電から自動で戻るか、手動操作が必要かを、平常時に取扱説明書で確認しておきます。

家族との連絡方法を先に決める

停電時は電話が集中し、つながりにくくなる場合があります。「誰が誰へ連絡するか」「つながらないときは何を使うか」「自宅に残るか移動するかを、どの情報で判断するか」を家族で決めます。離れて暮らす家族には、本人宅の住所、自治体の防災ページ、近くで様子を確認できる人の連絡先を共有します。

連絡先はスマホと紙の両方に残します。集合場所を決める場合は、冬に歩いて行けるか、道路が通れない場合にどうするかも考えます。車移動が前提になりやすい気仙でも、大雪や倒木のときは同じように動けるとは限りません。

季節の初めに、暖房器具の電源方式、燃料、換気方法、水抜き、充電器、停電情報の見方を家族で一度確認します。停電中に初めて説明書を探すのではなく、明るく暖かい平常時に試しておくことが、冬の備えを使える形にします。

まとめ

  • 暖房器具は停電時に動くかを確かめ、換気と火災への注意を守ります。
  • 水、スマホの電源、停電情報の確認手段を分けて備えます。
  • 家族の連絡方法と設備の扱いは、明るく暖かい平常時に試します。

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