雪が積もった冬の朝の通学路を歩く子どもの後ろ姿。看板に、冬の朝に動き出せるか、と書かれている。

今冬から周辺1地区で、要請時刻、作業開始・終了時刻、未除雪延長、通報件数などの除雪実績を見える化できるか、冬期終了後最初の定例会までに地区別結果と全地区への展開判断を公表できるか——既存予算と追加費用の有無も含めて具体的に問える形にしてあります。

除雪を、「道路管理の話」ではなく「冬の朝に暮らしが動き出せるか」として問う

陸前高田・13の論点集 | 除雪 公開版 2026年8月 / 石田 祐太(三陸ハピネス)

この論点を一枚で(数字は本文と同じ・出典は下の本文にあります)
10センチ超除雪の発動条件
年54時間程度除雪作業量の想定
年8回程度・原則3時間以内凍結防止剤散布の目安
提案冬期開始前に公開様式と周辺1地区を決め、今冬1回の試行を始める

この資料の立場(必ずお読みください) この資料は、市民の一人である石田祐太が、市の公表資料と他自治体の公開資料だけを根拠に、個人として自主的に作成し、公開しているものです。

  • 市議会議員のお名前は出していません。 ご本人に依頼も相談もしていないからです。
  • 市民アンケートはまだ実施していません。ここに書いた「市民が求めていること」は、公表資料から私が読み取った予想にとどまります。
  • 作成にあたり、議員・市議会・市役所からの依頼、監修、承認、推薦は受けていません。文責はすべて石田祐太にあります。
  • 掲載順はテーマ順で、評価・順位・期待度を示すものではありません。
  • この資料は、市政や議員活動の全体・実績・能力・賛否・担当分野を評価するものではありません。取り上げていないテーマに取り組まれていないという意味でもありません。
  • 特定の候補者への投票、支持、反対、当選または落選を求めるものではありません。
  • それでも、この中の一つでも議会での議論や日々の暮らしの参考になるものがあれば、自由に、断りなく、加工してお使いください。ただし自由にお使いいただけるのは、石田祐太が作成した文章・図表の部分だけです。引用元の資料については、各発行者の定めに従ってください。
  • 誤りや権利上の問題にお気づきの際はご連絡ください。確認のうえ訂正または取り下げます。

0. 一枚要約

この資料が支えられる論点: 今冬から周辺1地区で、要請時刻、作業開始・終了時刻、未除雪延長、通報件数などの除雪実績を見える化できるか、冬期終了後最初の定例会までに地区別結果と全地区への展開判断を公表できるか——既存予算と追加費用の有無も含めて具体的に問える形にしてあります。

  • 10センチ超:除雪の発動条件。それ以下でも危険なら、市の要請が暮らしを分ける。道路等包括管理業務仕様書(2026年)
  • 年54時間程度:除雪作業量の想定。市全体の枠は見えても、地区別にいつ届いたかは見えない。同仕様書(2026年)
  • 年8回程度・原則3時間以内:凍結防止剤散布の想定回数と、要請から現場対応までの目安。どの道で達成したかは見えない。同仕様書(2026年)

提案:冬期開始前に公開様式と周辺1地区を決め、今冬1回の試行を始める。

1. 市民はどこで困っているか(私の読み)

「降雪10センチ超」という数字の後ろには、朝の予定を立てられない毎日があります。 2026年度の仕様では、除雪は降雪が10センチを超えた場合、または市の要請で行われます。10センチ以下でも凍結や吹きだまりがあれば、通勤、通学、通院に使う道をいつ通れるのかは、市の要請と現場への到達に左右されます。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

「年54時間程度」という数字の後ろには、自分の地区へ何時に届いたかを確かめられない毎日があります。 54時間は実績ではなく、市全体の作業量の想定です。実際の作業時間、未除雪延長、地区別の作業開始・到達時間は、公開資料では確認できません。対象路線であることと、必要な時刻に通れることの間が、市民からは見えないままです。道路等包括管理業務仕様書(2026年)除雪対象路線図(2026年)

「年8回程度、原則3時間以内」という数字の後ろには、待つ時間を生活へ織り込まなければならない毎日があります。 凍結防止剤散布は年8回程度が想定され、市の要請後、原則3時間以内が現場対応の目安です。しかし、どの地区で何時に要請され、何時に散布されたかは確認できません。市民が必要なのは基準だけでなく、その朝、自分が使う道へ届いた結果です。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

「公共交通への否定的評価45.0%」という数字の後ろには、移動手段を選べない毎日があります。 814人が回答した市民意識調査で、公共交通施策を「やや不満」または「不満」とした割合は合計45.0%でした。総合計画へのパブリックコメントには、夜間に車を使えない地区の移動手段を求める声があり、市はBRT以外の夜間公共交通がないと回答しています。移動の選択肢が限られる地区では、冬の道路が「便利さ」ではなく、外へ出られるかどうかの条件になります。市民意識調査(2022年)総合計画パブリックコメント結果(2023年)

2. なぜ、いまこの問いなのか

市の道路等包括管理業務仕様書(2026年)は、降雪10センチ超または市の要請を除雪の発動条件とし、作業量を年54時間程度、凍結防止剤散布を年8回程度、要請から現場対応まで原則3時間以内と示しています。つまり、発動条件と業務上の目安は公表されています。一方、降雪ごとの要請時刻、地区別の作業開始・到達・終了時刻、未除雪延長、通報件数、未対応理由は、公表資料からは確認できませんでした。どの担当が、どの様式で、いつまでに結果を公開するかも確認できませんでした。仕様として示された「何をするか」と、住民が自分の地区で「いつ届いたか」を照合する実績の間が空白です。今冬の周辺1地区での試行と、冬期終了後最初の定例会までの地区別結果公表を、その空白を埋める論点として整理できます。住民が次の冬に比較できる形も必要です。

3. 事実の壁

事実の壁を一枚で(数字は本文と同じ)
10センチ除雪が始まる降雪の目安
年54時間程度一冬の作業量の想定
年8回程度凍結防止剤散布の想定回数
空白未除雪の延長・通報件数・地区別の到達時間は、公開資料では確認できない
  1. 除雪の発動条件 2026年度仕様は、降雪が10センチを超えた場合、または市の要請で除雪すると定める。生活の言葉では、10センチ以下でも凍結や吹きだまりで危険な朝は、市の判断が通勤・通学・通院を分ける。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

  2. 除雪作業量の想定 年54時間程度である。これは実績ではなく仕様上の想定であり、市民が知りたい「どの地区に、何時に届いたか」は別に示す必要がある。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

  3. 凍結防止剤の想定 年8回程度で、要請から原則3時間以内が現場対応の目安である。生活の言葉では、一冬の想定回数と待ち時間は示されたが、必要な朝に各地区で達成したかは見えない。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

  4. 結果の空白 実際の未除雪延長、住民からの通報件数、地区別の作業開始・到達時間は、公開資料で値を確認できない。市民は仕様を読めても、自分の地区への到達結果を確かめられない。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

4. 他自治体はもう動いている

むつ市「むつ市除雪管理システム構築事業」

  • 開始年:2022年。
  • 仕組み:除雪車の位置、稼働時間、走行履歴を記録し、除雪済み路線を公開する。
  • 成果数字:作業開始約30分後から地図の路線色を更新。市役所で十数人を要した日報確認は、導入後、半数以下で対応できるようになった。むつ市除雪情報サイトむつ市議会第261回定例会会議録(2024年)
  • 費用:構築時予算2,366万3,000円。財源は市の「デジタル化推進枠」。年間維持費は確認できなかった。むつ市2022年度当初予算
  • 本市との条件の違い:市域、対象車両、除雪量は同一ではない。したがって総額を移植せず、周辺1地区と対象車両を絞った試行で本市の費用と効果を測る。

5. 提案

提案の道すじ ― 4手で終わります
  1. 1空欄の公開様式を決める
  2. 2周辺1地区を選ぶ
  3. 3冬期開始前に市公式サイトへ掲載する
  4. 4今冬に1回の試行を始める

費用と財源の書き方は、この下の本文にあります。

  1. 何を 「冬の道路・見える化台帳」を作る。降雪ごとに、要請時刻、作業開始・終了時刻、対象路線、未除雪延長、通報件数、未対応理由を地区別に公表する。周辺1地区では、除雪進捗と凍結防止剤散布時刻の公開を今冬試行する。

  2. いつまでに 冬期開始前に、公開項目、対象地区、更新方法を書いた空欄様式を市公式サイトへ出す。冬期終了後最初の定例会までに、試行結果と全地区への展開判断を公表する。

  3. 概算費用 第一段階は、既存の作業報告と受付簿の集計・公表であり、道路等包括管理業務の既存予算内を第一候補とする。ただし追加費用額は不明である。GPSを使う場合の比較材料は、むつ市の構築時予算2,366万3,000円である。本市の概算ではないため、周辺1地区の見積りを次回定例会までに出せるかを問う。本市仕様書(2026年)むつ市当初予算(2022年)

  4. 財源候補 第一候補は既存の道路等包括管理業務委託費。これを超える場合の財源は不明である。適用可能な国・県の補助メニュー名も不明であり、次回定例会までに適用可否を市から示せるかを問う。

最小の第一歩:冬期開始前に、空欄の公開様式と周辺1地区の名称だけを市公式サイトへ掲載する。これで「何を測るか」と「どこで始めるか」を議事録と市民の目に固定する。

6. 質問原稿の例(そのまま読めます)

2026年度仕様では、除雪は降雪が10センチを超えた場合、または市の要請で行われます。10センチ以下でも凍結や吹きだまりがあれば、要請と現場到達が仕事、通学、受診の出発時刻を分けます。出典

2026年度の除雪対象路線図は公開済みでも、地区別の作業開始・通行可能時刻は不明です。出典

公共交通施策への「やや不満」「不満」は、814人の市民意識調査で合計45.0%でした。夜間の移動手段を求める地区の意見に、市はBRT以外はないと回答しています。出典出典

私は「水田農業の取組」「地区コミュニティの地域活性化」「稲作農業の現状と展望」「令和8年度予算編成方針」「上水道未給水地区の渇水対策と将来見通し」を通告してきました。地区で暮らし働く条件を行政・予算へ結ぶ問いです。出典出典出典

除雪作業量は年54時間程度。ひと冬を12月から3月の約120日とすれば1日当たりおよそ27分、続ければ丸2日と6時間ですが、市全体の想定で地区別実績ではありません。凍結防止剤は年8回程度。1年で均せばおよそ1か月半に1回、ひと冬の4か月なら月におよそ2回です。要請から原則3時間以内、朝6時なら原則朝9時までですが、地区別時刻は不明です。出典

第一に伺います。市は今冬の初回降雪から、要請時刻、作業開始・終了時刻、対象路線、未除雪延長、通報件数、未対応理由を記録していただけますか。冬期終了後最初の定例会までに、個人を特定する情報を除き、地区別に公表していただけますか。できないとすれば、どの項目に何が障害となり、いつなら公表できるのかを項目別に示してください。

作業前後の写真、受付日時・場所・内容・緊急性を記す電話受付簿を公開表にし、不足項目だけ今冬から記録します。出典

次に、周辺1地区で試します。市は冬期開始前までに、除雪進捗と凍結防止剤散布時刻を公表する地区を一つ決めていただけますか。公開項目、対象地区、更新方法を書いた空欄様式を、市公式サイトに先に掲載してください。試行できないとすれば何が障害か。代わりに何を、いつまでに実施するのか。その期限まで答弁してください。

実績もあります。むつ市は2022年、除雪車の位置・稼働時間・走行履歴を記録し、作業開始約30分後から除雪済み路線を地図に反映。午前8時開始なら午前8時30分ごろです。十数人の日報確認も導入後は半数以下です。出典出典

構築時予算は2,366万3,000円、財源は市の「デジタル化推進枠」です。条件が違うため、本市の見積りにはできません。ならば、既存記録の公開、周辺1地区の試行、必要時だけ位置情報の見積りという三段で進めます。出典

第三に伺います。既存の作業報告と受付簿を集計・公表する追加費用、周辺1地区で位置情報を使う場合の概算、国・県補助の適用可否を分け、次回定例会までに財源表として示していただけますか。既存委託費で行える範囲は今冬から実施する。補助がなければ公開表も試さない、という結論にはしない。その理解でよろしいですね。できないとすれば何が障害か、必要額と判断期限を示してください。

追加費用額、国・県の補助メニュー名、むつ市の年間維持費は不明です。だから「既存予算」「追加経費」「補助の可否」を分け、次の判断日を固定します。

降雪10センチ、年54時間、年8回、原則3時間以内を地区別結果へ変える。冬期開始前の公開様式、周辺1地区での試行、次回定例会までの概算。この三点を実行すると理解してよろしいですね。できない項目があるなら、障害と代替策と期限を明確に示してください。「待つしかない」朝を「何時に動けるか判断できる」朝へ変えてください。

7. 答弁シミュレーション

  1. 「検討します」 再質問:「検討」の対象を、公開項目、対象地区、更新方法、概算費用に分けてください。担当課と決定期限も示してください。冬期開始前に空欄様式と周辺1地区を公表していただけると理解してよろしいですね。 二本勝ち筋:実施なら期限と担当が議事録に残る。不実施なら障害と代替期限が宿題になる。

  2. 「把握していない」 再質問:把握していないのは、未除雪延長、通報件数、要請時刻、作業時刻のどれですか。既存記録にない項目は、今冬の初回降雪から記録してください。冬期終了後最初の定例会までに地区別集計を公表していただけると理解してよろしいですね。 二本勝ち筋:把握済みなら数字が議事録に残る。未把握なら記録開始日が約束になる。

  3. 「国の動向を注視します」 再質問:今回は、市の委託業務で既に生じる記録の公開です。国または県の判断が必要な項目を特定してください。それ以外は、今冬の試行を市の判断で実施してください。冬期開始前に公開様式を掲載していただけると理解してよろしいですね。 二本勝ち筋:上位制度が不要なら市の期限が決まる。必要なら制度名と照会期限が議事録に残る。

  4. 「財源が限られています」 再質問:既存記録の集計・公表と、位置情報システムの導入を分けてください。前者の追加費用額を示し、後者は周辺1地区だけ見積もってください。補助の有無にかかわらず、公開表の試行は今冬実施していただけると理解してよろしいですね。 二本勝ち筋:既存予算内なら即実施になる。追加費用が必要なら金額と予算判断の期限が残る。

  5. 「本市は特殊です」 再質問:むつ市との違いを、市域、車両、路線、積雪、運用体制に分けて示してください。その違いが、周辺1地区の試行まで妨げる理由を示してください。全面導入ではなく、周辺1地区で今冬試行していただけると理解してよろしいですね。 二本勝ち筋:試行できるなら本市データが得られる。できないなら固有条件と代替策が議事録に残る。

8. この資料の使い道(続き物の設計)

答弁で得た数値と約束を、「地区、降雪日、要請時刻、開始時刻、終了時刻、未除雪延長、通報件数、未対応理由、公開日」の同じ表へ固定する。次の定例会では、記録が出れば地区差と3時間目安の達成状況を問う。記録が出なければ、未記録項目ごとの開始日と公表日を問う。試行後は、全地区展開、対象路線の優先順位、翌年度の仕様・予算への反映を順に確定できるかを問う。道路等包括管理業務仕様書(2026年)

この表は、実施できたかを問うためだけのものではない。地区ごとに、どの時刻帯で移動が止まり、どの路線で要請が重なるかを、次の冬の優先順位へ戻すためのものにする。公開後に市民から寄せられた指摘も、個人情報を除いて項目別に整理し、翌年度の公開様式と道路管理仕様へ反映したかを追う。

9. 出典一覧・確認できなかったこと

出典一覧

確認できなかったこと

  • 本市の実際の未除雪延長、除雪・凍結に関する通報件数、地区別の作業開始・到達時間。
  • 除雪そのものについて公開資料に掲載された市民の声。
  • 既存記録の集計・公表に必要な追加費用額。
  • 周辺1地区で位置情報を使う場合の本市向け概算費用。
  • 本提案に適用できる国・県の補助メニュー名。
  • むつ市システムの年間維持費。
  • 既存記録だけで、提案する公開項目の全てを作れるか。
  • 使用禁止と指定された秋田市の実施要領URLは、出典にも事例にも使っていない。
  • 以上の未確認事項は、本文で確認済みの事実として断定していない。
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